各仏教行事の意味


盂蘭盆会

(うらぼんえ)
~故人に思いを馳せ、であいなおしをする日~

 

盂蘭盆(うらぼん)の語源はウランバーナという古代インド語です。「倒懸」(とうけん)と訳されました。「逆さ吊り」という意味です。言い換えると「ひっくりかえっている」という事です。私たちは自分らしくしっかり地に足つけているように振舞って生きてますが、ブッダから見た私たちは「ひっくりかえっている」ようです。本当にひっくりかえっているのか、どのようにひっくりかえっているのか、故人をご縁として、一緒に確かめる日にしましょう。

報恩講

(ほうおんこう)

~一年の終わり、そして一年の始まり~


親鸞聖人の本命日に合わせ行われる、年に一度の最大の行事です。私たち門徒にとって1年の集大成であり、新たな1年の出発の日です。大事な行事です。ぜひとも一緒に親鸞さんの教えを聞きましょう。

春・秋季彼岸会

(しゅん・しゅうきひがんえ)

~彼岸・此岸とは何かを聞く日~

 

春と秋に行われる仏教行事です。太陽が真東から出て真西に沈む、春分の日・秋分の日に合わせて行われます。西は阿弥陀仏がおられる浄土の方角です。真西に沈む太陽に浄土の方角を教えていただいていた伝統があるようです。彼岸(ひがん)は阿弥陀仏(あみだぶつ)の世界、此岸(しがん)は私たちの世界。浄土とは何か、皆さんで考える日にしましょう。

春・秋季永代経会

(しゅんき・しゅうきえいたいきょうえ)

~多くの門徒先輩が準備してくださった、教えを聞く場所~

 

「永代祠堂経」という御寄付がございます。本堂を中心とする願成寺の建物が維持されるように、教えが伝わっていくようにという願いの御寄付です。その方々の願いが仏教行事の形となったのが永代経会です。大事だから残してくださったはずです。一緒に先輩方の願いを聞いていきましょう。

御正忌

(ごしょうき)

~親鸞さんの祥月命日~

 

私たちの宗祖、親鸞(しんらん)さんの祥月命日である11月28日に行われる仏教行事です。真宗大谷派の本山である東本願寺では、この日に大きな行事が行われております。遠方で、京都まで行くことができないので、願成寺で同日に行います。東本願寺にいるつもりで、全国の門徒の心を合わせて勤行(お経)し、親鸞さんの教えを聞きましょう